●桐友会特別演奏会
2日連続で、コンサートを聴くことになったのですが、“バルトークのソナタが、聴いてみたい。”という、ちょっと弱い動機でした。今回は、舞台上手側、2階のバルコニー席から、ステージを、ほぼ真下に眺めるという位置から演奏を聴く事になりましたが、臨場感があって、なかなか良かったと思います。
このコンサートは、桐友会というのは、桐朋学園同窓生有志の会で、今までは、京都中心に音楽活動をしてきたのだそうです。今回は、桐朋学園音楽学部付属教育研究機関として富山市にキャンパスがある“桐朋オーケストラ・アカデミー”が、フォローする形で、大阪公演が実現したのだそうです。
例えば、大学の法学部を卒業しても、法律家になるという可能性は、かなり少ないように思いますが、音楽大学を卒業すると、やはり演奏家になるとは限らないのでしょうか?学園が、音楽家を養成する付属機関を設置し、同窓生の有志が集い、このように、演奏の機会を確保するバックアップ態勢があるというのは、演奏家を目指す学生たちにとっては、大変心強いのではないかと思います。
“お目当て”の曲は、第1曲目にあった訳ですが、ティンパニー、数種のシンバル、大太鼓、小太鼓などは、まさに打楽器ですが、マレットを使うシロフォーンのほか、2台のピアノは、音程のある楽器ながらも、打楽器的な起用をする場面があって、作曲者バルトーク特有のリズム感に、とても感心しました。
シンプルな編成で、ストリングスの明るい音色が特徴的なオーケストラは、なかなか聴きどころが多かったです。モーツァルトについても、とてもエレガントに演奏していたと思います。
ヴァイオリン協奏曲では、ソリストの貫禄の有る演奏を楽しませてもらいました。ブルッフは、多分、ロマン派後期と位置付けされるドイツの作曲家だと思いますが、全体として、“あまい”メロディが展開します。
桐友会特別演奏会
期日:1998年11月11日午後7時開演
会場:いずみホール(大阪市)
管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラ
指揮者:佐藤俊太郎
バルトーク:2台のピアノとパーカッションの為のソナタ Sz 110.
1st.piano:長谷川陽子 2nd.piano:浜本百合
percussion:佐野恭一、船迫優子、小西里奈
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op.35
piano:小梶由理 Trumpet:田宮賢二
モーツァルト:弦楽の為のディヴェルティメント ヘ長調 K.138
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 Op.26
管弦楽:桐朋アカデミー・オーケストラ 指揮者:佐藤俊太郎
Violin:佐☆利恭子(注:☆は、人へんに分)
