1999年11月30日

●ヴァイオリンリサイタル

美空ひばり名曲集をヴァイオリンで綴ったCDを見つけたのが、彼女のCDだったのですが、早速購入して聴いてみると、ピアノ伴奏だけではなく、ハープやチェロも加わっているし、アレンジもしっかりしていて、本格的な演奏ではないですか。勿論、美空ひばりさんの数々のヒットナンバーが元になっているだけに、曲自体が楽しめるわけで、期待以上の内容に感銘を受けました。
ある日、大阪で、幸田さんのリサイタルがあることを知り、これは、生で聴いてみないといけないという強迫観念にかられて、気が付けばチケットを購入してしまっていました。
公演内容は、美空ひばり名曲集と、クラシック名曲集が、全後半のプログラムの中で、程よく配分されていて、いいプログラムでした。幸田さんご自身がMCをされて、ジョークあり、エピソードありの、和やかなリサイタルでした。
美空ひばりさんの名曲集の中で、私が個人的に気に入っている曲は、「愛燦燦」です。この曲は、CDでは、ハープとチェロが伴奏するトリオ演奏ですが、この公演では、西脇さんのピアノ伴奏による演奏でした。曲は、素朴なメロディで、強い完結を示唆しない未来進行形の造りになっています。「のんびり、ゆったり行こうよ。」というメッセージが私の波長に合うのかもしれません。
クラシック名曲集の中では、今回、プログラムを変更してまで、ピアソラのタンゴが採り上げられていますが、これは、彼女が、ヨーロッパのある音楽祭に先生(多分フェリックス・アーヨ氏の事だと思う)と出かけた際、ピアソラのナイトクラブが演奏されたときに、隣で聴いていた先生が号泣したという出来事を通じて、その涙の訳を知るにつれ、彼女自身が感銘を受けたエピソードを聴き、この曲を演奏したいという思い入れの程が伝わりました。
彼女は、大阪出身ということで、これから活躍して欲しいものだと思います。もっともっと洗練して、何かの演奏会でもう一度お聴きできる時を楽しみにしたいと思います。関西発のクラシック演奏家が、全国ネットで活躍してくれることは、クラシック音楽とは別の世界に身を置いていながらも、同じ関西という事で、何となく励みになるというものです。

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