2000年05月28日

●来日公演

ハンガリー色の濃い演奏会でした。オープニングの狂詩曲でもうすでに、その独特のリズム感、音楽観念を思い知らされたという感じです。かけめぐるメロディのシャワーを浴びた感じがして、この1曲目で、気分がリフレッシュできたため、後のプログラムがとても、集中して聴けたような気がします。この曲の後半に活躍してくれた「あの見慣れない楽器?」は、何と言うか、チェンバロ?鍵盤はなく多分弦をマレットのようなものでたたいて音を出す。どうやら、ハンガリーの民族楽器「ツィンバロン」らしい。とても美しく、しかも凄いテクニックで観衆を魅了してくれました。
 いよいよ、諏訪内さんの2曲のソロ、まずは、バルトーク。これは、すごく音が澄んでしました。弦の響きもよくコミュニケーションがとれていたと思います。3月に「ブダペスト春のフェスティヴァルで、共演において、演奏をしていることは、雑誌などに書いてあったけど、今回の日本公演でも5箇所で演奏済みのようですが、とてもすばらしかったとおもいます。この曲の沿革を詳しく知る訳ではないけど、作曲者の切なく訴えかけるような思いを伝えるような作品のようですが、演奏は極ノーマルで清潔な唄い廻しに徹していて共感がもてました。
ツィゴイネルワイゼンでは、深くは触れませんけど、少しアクシデントがあって残念でしたけど、「CDとの音の違いを聴けたかな」という点で非常に満足です。もう一度、ヴァイオリンの音色をじっくり聴いてみたい演奏家のひとりとして、今後も期待しています。
 バルトーク。とにかく、バルトークのこの1曲を聴くために今日という日がありました。演奏がそうなのか、曲がそうなのか判断つきませんけど、管楽器と、打楽器の使い方がとても巧みな音楽だと思います。弦と管の受け渡しというか、音のコントラストというか、とにかく聴いていて飽きる感じがしなかったです。  ブダペスト祝祭管弦楽団は、とにかく、弦楽器は、チェロやコントラバスが今日は若干響きがつたわらない感じがしました。思い過ごしだと思いますが、気候のせいもあるのかな、昨日はずっと大雨でしたし、輸送中湿気の影響を受けるなんてこともあるのかなとちょっと思いました。もっとも、1階の上手よりの位置に座って聴いていたせいかもしれませんが。それにしても、トランペットはずっと輝かしい音色を響かせていたし、ビオラも良かったと思います。
 アンコールは、2曲フィッシャーさんが、日本語で紹介しました。1曲目は、コダーイ:歌劇「ハーリ・ヤーノシュ」より<老婦人>フィッシャーさんが、「年輩の女性」と言ったのが面白く少し聴衆がざわついてました。曲の前半でも少しざわざわしてました。ビオラが良かったです。と、2曲目は、ブラームス:ハンガリー舞曲集より第6番、でした。ハンガリーに始まり、ハンガリーに終える。なかなかのプログラムでした。

続きを読む "来日公演"