●来日公演
お馴染みの曲が多かったので、聴きやすい演奏会でした。メンバーのお1人が病気のため来日できなかった事は残念であると同時に謹んでお見舞い申し上げます。パイヤールさんの包容力ある指揮ぶりがこの楽団の上品な演奏を象徴していました。安心して聴ける室内楽でした。
演奏会は、バロックといえば、この曲と云わんばかりに、メヌエットで始まったわけですが、流石に、伝統的な楽団が奏でる音楽には、本物の響きがあるような気がしました。もちろん、私には、詳しく聴き分ける能力などありませんが、やわらかく、遠くに、静かに、鳴り響く音楽空間は、とても心地よいものです。
この公演では、ラヴェルとドビュッシーの作品を採り上げていますが、竹松さんのハープが、それぞれの曲に、違う音の色合いを楽しませてもらいました。締めくくりに演奏された『カノン』は、普段、BGMにして聴く程度の曲を、改めて聴き入るにつけ、とても心に染みる音楽だったことを再認識しました。
竹松舞さんのハープ演奏については、非常に美しい音楽を聴かせてくれました。CDで聴く印象より高感度がアップです。と同時に、ラヴェルという作曲家の偉大さをここでも認識しました。また、思わず5月に発売されたばかりの彼女のライブ収録版のDVDを購入しましたが、ハードウエアが必要である事を忘れていました。つまり、我が家には、DVDプレーヤーが無いので、これを再生することが出来ないのです。
アンコールは他会場のプログラムの中から、2曲披露してくれました。美しい音色が心に残る演奏会でした。
パイヤール室内管弦楽団来日公演
期日:2000年6月25日午後2時開演
会場:ザ・シンフォニーホール(大阪市)
室内楽:パイヤール室内管弦楽団
指揮者:ジャン=フランソワ・パイヤール
ソリスト:竹松舞(ハープ)
L.ボッケリーニ:メヌエット イ長調
G.F.テレマン:ヴィオラ協奏曲 ト長調
A.コレルリ:ジーグとバディネリ
M.ラヴェル:序奏とアレグロ
A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲《四季》から<夏>op.8-2
D.ツィポーリ:チェロ、オーボエ、弦楽のためのアダージョ
C.ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
F.クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ/ウィーン奇想曲
J.パッヘルベル:カノン ニ長調
