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2000年07月07日

●いずみ定期演奏会

渡辺さんのヴァイオリンが聴きたいという動機に駆られて、この公演チケットを入手しました。今回の演奏会では、前半のプログラムは、異色の編成で、現代音楽を楽しむ嗜好になっていました。その反動ではないですが、後半は、お馴染みのハイドンの「驚がく」を、持ってくるという聴く側に対する配慮が伺われる内容となっていたようです。
弦楽のみの1曲目は、高関さんの音楽表現を存分に堪能させてくれました。チェロの音色も美しかったけどもう少し透明感があったらよかったのにと個人的には思いました。第1ヴァイオリンのソリ、コンサート・マスターのソロ部分は、とても素晴らしかったと思います。
渡辺玲子さんが登場する第2曲目は、第1楽章から、彼女の技術力の高さと、音楽性に、圧倒されっぱなしでした。曲が、私のような素人の聴衆にはいささか難しいものだっただけに、かえって音色に感心が集中しました。また、管楽器、打楽器、コントラバスという特異な編成が、逆に、各楽器の響きをシンプルに伝えていました。作曲者が、音と人間の心理を考慮した曲作りの表現上、メリハリというか、緊張感の切り方がとても巧みに感じました。
何の予備知識も無く、全く初めて聴く2曲でしたが、いい演奏は、退屈させないものだとつくづく感じた数十分でした。また、こうした特殊な編成においても、とても素晴らしいアンサンブルを奏でるセンチュリーについては、個々の演奏家の技術力の高さを改めて認識しました。
  余談ですが、ヴァイオリンという楽器は、木で出来ていて、湿気などの自然環境に大きく影響を受けると聞きます。もしも、そういう機会があるならば、米国のニューヨークや、ヨーロッパの比較的乾燥した地で、彼女の演奏を聴いてみたいものだと思います。
ところで、今回の後半プログラムに、ハイドンを、もってきたのは、「七夕→星→キラキラ星→第2楽章」連想ゲームみたいな発想ではないかと勘ぐるのは私だけかもしれません。また、渡辺さんが何時だったか京都市響との共演での公演プログラムでも「驚がく」が組まれてたような記憶があるので、この公演をコーディネートした人に、何かの縁があるのかなと感じるのも私だけかもしれません。
ちなみに、今回の大阪センチュリー交響楽団との共演は、大変楽しめましたし、前回、コルンゴルドのコンチェルトについても、私個人の感想としては、大変素晴らしかったと思います。にも拘わらず、大阪センチュリー交響楽団の公式サイト内に紹介されている共演者リストに、渡辺玲子さんの名が挙げられていないのは、どうしたものかと疑問に思います。

いずみ定期演奏会

期日:2000年7月7日午後7時開演
会場:いずみホール(大阪市)

管弦楽:大阪センチュリー交響楽団
指揮者:高関健
ソリスト:渡辺玲子(ヴァイオリン)

J.スーク:弦楽合奏のためのセレナード 変ホ長調 作品6
K.ワイル:ヴァイオリンと管楽のための協奏曲 作品12
J.ハイドン:交響曲 第94番 ト長調 「驚がく」 Hob.Ⅰ,94