2000年08月05日

●AMDA支援のためのチャリティコンサート

この公演は、ちょっとした縁故で、チケット購入を勧められたのが切っ掛けで、プログラムもソリストも悪くないので、お買い得ではないかと思い、出かける事にしました。クラシック音楽の公演は、わざわざ情報誌を見たり、コンサートホールの案内を注意深く見ていないと、良い公演を見過ごしてしまうケースが多々あります。そういう意味では、“私はクラシック音楽が好きですよ。”と、周りに知っておいて貰う事が、時には、“助け”になったりします。
公演に先駆けて、この演奏会を主催した医療関係各位の“ご挨拶”に、時間が割かれました。簡単にいうと、開演時間が、通常の演奏会では、7時からということが多いのに、今回30分早く設定されているのは、このためだった様です。
歌劇の序曲は、演奏会では、食事でいうオードブルのように、軽く胃に刺激をあたえるくらいのものだといいけど、今回のプログラムでは、なかなかの立ち上がりでした。指揮者の大友さんは、上品で大人しい振りで、大阪フィルの、“力まない”演奏を、巧くコントロールしていたように感じて、とても好感が持てる演奏でした。
交響曲は、ドヴォルザークの余りにも有名な楽曲で、かえって退屈する演奏だったかもしれないのですが、第1楽章のスケールが大きい音楽は、とても馴染み易く、また、第2楽章の静かな旋律は、心地よくハートに伝わってきます。第3~第4楽章へと広がりを見せる、大きな流れと、要所を美しく綴るアンサンブルのまとまりが良く、曲全体を通じて、好演奏を楽しむ事が出来たと思います。
ちなみに、この曲は、作曲者ドヴォルザークが、ナショナル音楽院院長としてアメリカに滞在中に書かれたのもで、1893年12月16日に、ニューヨーク・フィルにより初演されているのですが、「新世界より」とは、このニューヨークの地を意味しているのだそうです。
中村紘子さんは、上手いです。久々に力のある演奏を聴かせて貰った気がします。ラフマニノフの2番は、楽曲としても、個人的にお気に入りなのですが、存在感あるカデンツと、オーケストラとのバランスを配慮したデリケートな弾き様には、とても感銘を受けました。アンコールにショパンの英雄ポロネーズを弾いてくれたのには、さらに感激しました。ブラバー!

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