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2000年11月12日

●ウイーク イン ジャパン 2000

午後5時37分。ザ・シンフォニーホールの前の並木道を越える途中、明日の公演チケットを持っているというカードを示す数人の人たちを尻目に、私は、ホール正面左手にあるチケット窓口に急ぎました。
今日の公演は、予約が取れていませんでしたが、1週間ほど前に、シンフォニーホールのチケット係りの方から、「キャンセルが出るかもしれないので来られますか?」という電話を頂き、「少なくとも立ち見が確保」出来るというお話しだったので、来て見たのです。
窓口で自分の名前を告げると、40分過ぎに誰か1人の名が呼ばれ、キャンセルチケットを購入していました。何と、次に私の名前が呼ばれ、A席のキャンセルチケットを入手できました。本当にありがたい。さらに、席を見て、K-16、1階のど真ん中じゃないですか?ラッキー過ぎる。
演奏会は、6時開演。鳴り止まない拍手を静止して、指揮者の小澤氏は、開演に先立って、例のオーストリアで起きた「ケーブルカー火災事故」について、オーストリアは、2日間の喪に服しているという事を報告されました。また、メンバーも深い痛みを感じているとした上で、黙祷を行いたいと言われました。まず、哀悼の意をこめて、バッハの「G線上のアリア」が演奏されました。その後、全員が起立し、黙祷が行われました。
プログラムに入って、まず、第4番ですが、やはり、エネルギッシュな演奏に圧倒されました。この曲は、元気を与えてくれると言う人もいたけど、指揮もオーケストラも歯切れのよい熱演に聴いていて、見ていて感激しました。
第1番については、第1楽章で、すでに感動のピークを迎えました。この上は、未知の世界でしたね。こまかいことは、よく解らないけど、迫力だけではなく、木管楽器の音色には、木目の細かさを感じたし、ウィンナーホルンの響きには、新鮮でした。トゥッティでは、迫力はあったし、厚みがありました。第4楽章のあの長い動機は、心に迫るものがありました。2度目に出てくるところの、音の「溜め」も実にスマートで、効果的だったと思います。最後まで、感動のしっ放しだったけど、こんだけの感動を得られる演奏会は、二度とないのかも知れません。音楽を詳しく知らないからこそ受ける素直な感動というモノでしょうかね。 アンコールは、J.シュトラウスⅡ:ワルツ「ウィーン気質(かたぎ)」でした。小澤氏は、ポイントだけ、微妙な動きで指揮していました。オーケストラの自主性が、まさにウィーンフィルそのものですからね。また、小澤氏は、指揮棒を使いませんでした。

ウィーン フィルハーモニー
ウイーク イン ジャパン 2000

期日:2000年11月12日午後6時開演
会場:ザ・シンフォニーホール(大阪市)

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者:小澤征爾

ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68