●愛をうけつぐものたち
21世紀最初の演奏会は、サントリーホールで聴こうと思っていたけど、実現することになりました。
わけもよく知らずに訪れたこのコンサート。実は、故鈴木鎮一さん門下の生徒さん達による発表会でもあったのです。“才能教育”というのは、幼児期の環境から始まるとかで、小さいうちから音楽に慣れ親しむ生活の中から才能を育てるといった、故鈴木氏の哲学に基づく教育方法らしいです。
ガラ・コンサートは、メモリアル・オーケストラの演奏で幕を開けました。次に、西日本、東日本の各生徒さんによる各演奏と独奏へと進んでいきました。よく訓練された生徒さん達だけに、好演奏が続きました。プロの“大人の演奏”とは、全く趣が異なる感動がありました。
続いて、プログラムは、スズキメソード出身の演奏家の独奏へと進んで行きます。とくに、渡辺さんのヴァイオリンは、なかり力強い音色を聴かせてくれました。確か、前日は、大雨の群馬県で、リサイタルが行なわれたりして、コンディションは万全なのかどうかは知りませんけど、演奏は、とても素晴らしく、いつも大きさを感じます。
今回の音楽会で、何よりも感動したのは、フィナーレです。この演奏会のフィナーレは、本当に、まだまだ小さい小さい200人のお子様達を含む出演者全員が舞台に乗って弾く『キラキラ星変奏曲』だったのです。ピアノの先生が、ポーンと、音を出すと、皆が一斉にお辞儀をする。これだけでちょっと、気持ちが『ほっこり』するというのもです。からだに合わせた、ちっちゃなヴァイオリンを持って、一生懸命弾くちびっこの姿が、如何とも云い様の無い、“ほほえましさ”を感じさせられました。
次また聴きに行くという種類のコンサートではなかったのですが、こんな音楽との出逢いってあるんだなぁって、つくづく思ったひと時でした。


