●オール・ブラームス・プログラム
大阪に住んでいて、週末午後7時に横浜でのコンサートを聴きに行くっていう発想は、仕事が休みでもない限り無茶に近いのですが、そんな夢のような企画を実現してみました。
まず、いつも通り朝から仕事をこなします。本日、定時の5時より、1時間はやく仕事を終える許可を得て、午後4時に、現場より直帰。関西空港に向かいました。
午後4時50分のJAL東京行きで、東京6時5分着。京急6時15分発にて、横浜へ6時41分到着。間に合いそうか?こっからタクシーに乗ったのは大失敗でしたが、ホールに着いたのが7時3分。あー遅れたか?と思いつつ開場へ。
“まだ始まっていないっ!”
急いで自分の席へ向かわねばと、エスカレーターをかけあがる。係員が「もうすぐ開演ですから急いで下さい。開演しますと約15分ロビーでお待ちいただくことになります。」って言っている。
“間に合うかも知れない!”
会場内への扉が半分閉まりかけている。あわてて、場内へ滑り込んだ。チューニングが始まった。親切にも、というか、これが仕事なのかも知れないが、女性の係員が誘導してくれた。今回の私の席は、ホールの入り口から一番遠い所謂“クワイア席”といわれる、パイプオルガンとステージの間にある席だったが、彼女のおかげで、何事も無かったかのように自分の席につくことができた。
やがて、指揮者が登場し、場内では拍手が鳴り響いていた。~なんとか、間に合った。あーよかった。
今回、オール・ブラームス・プログラムということで、昨年のウィーンフィルのそれとは違う何かを期待していたわけでずか、序曲が始まって、ここの弦の演奏のなんとも柔らかく滑らかなのには、正直驚きました。もちろん、指揮者アルブレヒトの手腕にもよるのかも知れませんが、上手とかなんとかは別にして、いい流れに引き込まれる感じがしました。
黄金色の衣装で諏訪内さんが登場するコンチェルトでは、美しくはじまるイントロから、ソロへ、大変力強いヴァイオリンソロの演奏を引き立たせていたと思います。そして、これだけの楽器を使いこなし、しかも今夜の聴衆をうならせる演奏を聴かせてくれる諏訪内さんに拍手です。
やっぱり、これを聴き逃すわけにはいかない交響曲第4番でしたけど、第1楽章のテンポはとてもいい。しかも滑らか、そして冒頭の音符を「柔らかく」そして「たっぷり」しかも「静かに」入って、再現部でも同じ効果を引き出していた気がします。素人的にはとても感心したところです。それでいてテンポはきっちりと乱れないのですから。
第4楽章では、コンサートマスターの弦が切れ、そのヴァイオリンを横の奏者と交換。さらに後ろへ後ろへと交換して、最後尾の奏者に手渡されていくという演奏自体とはあまり関係ないけど、珍しい光景が見られました。というのは、ステージの背後のD席で見てたから余計に目に入ったのかも知れませんが。
オール・ブラームス・プログラム
期日:2001年3月9日午後7時開演
会場:横浜みなとみらいホール(横浜市)
管弦楽:読売日本交響楽団
指揮者:ゲルト・アルブレヒト
ソリスト:諏訪内晶子(ヴァイオリン)
ブラームス:悲劇的序曲op.81
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.77
ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98
