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2001年04月22日

●都響プロムナードコンサート

CDでは、ヴィクトリア・ムローバさんのヴァイオリン(指揮:小澤征爾/管弦楽:ボストン交響楽団)の演奏を、聴くのですが、先日、TV放映されていた、諏訪内晶子さん(指揮:チョン・ミョン・フン/管弦楽:フランス国立管弦楽団)の演奏にも感銘を受けたばかりで、かねてから、チャイコフスキーの協奏曲を、生で聴いてみたいと云う気持ちが、いよいよ強くなっていました。
クラシック音楽のプログラムというのは、そうタイムリーに、希望するものに巡り会えないもので、なかなか実現しないで居たのですが、今回、ソリストが、私には、馴染みの多い加藤知子さんであることと、管弦楽が東京都交響楽団という私にとっては初物の組み合わせであることが、一度聴いてみたいという条件が重なました。
とは云うものの、会場は東京のサントリーホールということで、躊躇は無かったとは言い切れませんが、大阪に居て、聴きたいプログラムを待っていたのでは、何時になれば実現できるか分かったものではないという判断が、この度、大阪と東京との距離を埋めたわけです。そして、このプログラムに飛びついたのでした。
演奏家の立場で見るわけではありませんが、一聴衆として、サントリーホールは、とても素晴らしいホールだと思います。先ず、開放的なロビーが過ごしやすく、最近のコンサートホールでは、当たり前のように設置されているクロークも、充実しています。どのプログラムもそうであるかは、定かではありませんが、半券で、場外のカフェに出ても、再入場できたりして、とても親切に感じます。
また、正面ゲートでは、一定の時刻または、開場時間が来ると、壁から、機械仕掛けの人形とパイプオルガンが現れ、自動演奏が楽しめるのが、特徴的なセレモニーとなっています。時間に余裕がある方は、開場前に、到着され、正面入り口前で、この小さなイベントを楽しんで見るもの良いかも知れません。
さて、コンサートの方ですが、前半のコンチェルト(協奏曲)は、ソリストの力量に大変感銘を受けました。カデンツァの部分は、極めて丁寧でありながら、力強く、プロなので当然ですが、難曲をしっかり弾きこなしていて、素晴らしかったです。
やはりライブ演奏を聴くというのは良いものだと、つくづく思いました。音以外に、ホールの条件や聴衆の雰囲気、オーケストラとの“まわい”というか、“息遣い”のようなものが、五感に伝わるので、間違いなく臨場感が違います。都響の演奏も、とてもエネルギッシュでした。
後半の、シンフォニー(交響曲)は、曲自体に、心が揺れる印象を持っているのですが、最初から最後まで、劇的な“いい時間”を過ごせました。
アンコールは、歌劇「エフゲニ・オネーギン」より<ポロネーズ>ということでした。

都響プロムナードコンサート

期日:2001年4月22日午後2時開演
会場:サントリーホール(東京都/赤坂)

管弦楽:東京都交響楽団
指揮者:ガリー・ベルティーニ
ソリスト:加藤知子(ヴァイオリン)

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲二短調 作品35
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 作品64