2002年02月14日

●2月定期演奏会Aプログラム

本日のお仕事もこそこそに、早引きの許可を得て、関空から羽田へ向かいました。世界中で、物騒な出来事が起こる昨今、国内線については、手荷物検査場での検査が強化されていて、少し暇がかかるという以外、関西空港は、スムースに機能していました。また、羽田空港も、これが数日後なら、米国大統領訪日を控えた厳重警備体制というところでしたが、本日は、平常通りでした。比較的乾燥した冷たい空気を感じつつ羽田に降り立つと、とりあえず会場の最寄であるJR原宿駅(渋谷からでも歩いて行けますが)に移動しました。流石に、東京は人が多く、平日の4時過ぎという時間帯でしたが、電車が、かなり混雑していました。
NHKホールを訪れたのは、2度目ですが、前回の1階席より、今回は、少し後ろに下がり2階席(正面S席)からの鑑賞という事になりました。ステージは、かなり遠くに見えますが、比較的視力が強い私には、殆ど支障がなく、むしろステージの全体が一望できる雰囲気を楽しむ事が出来ました。
1959年に来日したストラビンスキー(作曲家)が、偶然この曲を聴いたという逸話が解説書に載っていましたが、これが切っ掛けで、この作品が世に認知され、武満徹の出世作となった「弦楽のためのレクイエム」は、現代音楽の難解な和音が、私には、聴き入るのに、音楽に対する経験や知識といった理解力が必要な感じがしました。緊張感がある独特の響きを、ゆっくり、静かに、伝える音楽は、素人の私に、この楽曲の何を理解できた訳でもありませんが、筋の通った表現で、心に強く訴えて来る感じを受けました。
諏訪内さんが登場するコンチェルト(協奏曲)は、管弦楽は、2管編成での登場です。諏訪内さんは、先日の大阪でのリサイタルと同じスタイルの衣装で登場されました。第1楽章は、冒頭のソロヴァイオリンから始まる主題が、やや足早に感じながらも、スムースに展開する変奏が楽しめました。第2楽章は、私見ですが、作曲者プロコフィエフらしい音楽です。分散和音がベースとなり、その上に、ゆったりしたメロディーが乗っかるのですが、ヴァイオリンの様々な音程での美しい音色を堪能できました。一転忙しく展開する最終楽章では、N響、と諏訪内さんとの絶妙なバランス感覚を楽しむ事が出来ました。
前半の演奏が終わり、鳴り止まない拍手に、何度も応えるデュトワさんと諏訪内さん、そしてN響の皆さんでした。15分の休憩を挟んで、いよいよ後半は、フル編成で登場する「幻想交響曲」です。
重苦しい雰囲気のある第1楽章は、この曲全体に、再三登場するモチーフ(解説書では“固定楽想”と書いてあります。)がヴァイオリンとフルート、ストリングスなどで現れます。“まわい”を充分にとった先を急がない演奏は、とても新鮮な感覚を楽しませてくれました。第2楽章は、舞踏会を表現します。シンプルに刻む3拍子のリズムは、2拍目を短く3拍目を長くといった感じは受けるものの、全く不自然ではなく、とても軽快に流れていて、心地よいワルツを楽しみました。イングリッシュホルンとオーボエ(舞台裏から演奏?)の素晴らしいかけ合いから始まる第3楽章は、長く静かに展開するのですが、特に、今回、イングリッシュホルンの美しい音色が好印象でした。
金管セクションが活躍する第4楽章(断頭台への行進) は、勇壮な弦のイントロに続き、ファンファーレ風に展開するのですが、高らかに響かせるトランペットや、そのベースに鳴るバストロンボーンの響きにも嫌味が無く、パーカッションとチューバが後押しをする迫力ある演奏でした。
最終楽章は、デュトワさんによるN響サウンドの独壇場といった感じでした。ストリングスが弾く旋律では、独特なアクセントで唄いまわし、また、楽章の後半にさしかかり、特に、1stクラリネットと1stフルートの音色がとても美しく、木管楽器が活躍する部分では、他セクションとの連絡の良い演奏がとても新鮮に感じました。舞台裏から打ち鳴らす鐘の音も、違和感が無く、鍛えぬかれた弦楽器群の速い展開の音楽も素晴らしく、劇的なエンディングに至るまで、何処にも不満を感じさせない演奏でした。

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●ギー(東京/原宿)

JR原宿駅から竹下通りを抜けて明治通り左(代々木方面)へ歩道橋のある「神宮前一丁目」交差点を右折し道なりに進むと左側沿道にあるカレー専門店。
コンクリートの上部壁に「GHEE」とありライトが照らす。
店内は、3人の男性スタッフが、狭いキッチンに2人、ホール(2掛けテーブル2組と大勢掛けテーブル1組)に1人というポジションで機能している。
『チキン+ひきにく+野菜のカレー』を注文した。
長細いカレー皿の中心にライス、両サイドに、チキンそしてひきにくのカレー、別皿に野菜のカレー。
どれもインドのそれで、特に、野菜カレーは、よく煮込んであって、ネパール料理の“タルカリ”を彷彿させる。
細かくシェイクした薬味は、桜大根、らっきょう、しそ漬けを合えたオリジナル。
ミントの香りは気のせいか?何れにせよ、カレーとの相性がとても良い。
また、激辛嗜好なら、赤唐辛子を大量に使用するらしい『ビーフカレー』が、おすすめかも知れない。
ここは閉店


2002年02月04日

●ヴァイオリンリサイタル

私にとって、本年最初に聴く演奏会としては、かなり内容が濃いものでした。ソリストとして活躍する2人の実力ある演奏家が、デュオ演奏として素晴らしい音楽を聴かせてくれました。 音楽とは関係ないのですが、本日の諏訪内さんの衣装は、ピンクと赤を基調にした花柄(黄色の黄色の花びらはバラなのでしょうか?)でした。セパレートで、裾丈の短いタンクトップは、ヘソ出ではないのですが、女性らしい、しなやかなラインを強調した、お洒落な着こなしだったと思います。 ヴァイオリンの優しい音色から始まったベートーヴェンのソナタは、第1楽章において、早速、緊張感のある演奏が繰り広げられていたように感じました。ピアノは、時には、力強く、時には、スッと引くのが粋な感じでした。ヴァイオリンも押し寄せる迫力の中に、程よい緩和があり、時々、気持ちをホッとさせてくれるのです。残念ながら、私には、音楽の専門的な識別はできませんので、これは、素人的に演奏を聴いての、率直な感想に過ぎないことを最初に断っておきます。 比較的長く感じる第2楽章は、前半に、ヴァイオリンが「タ・タ・タ・ターン♪」と弾く場面があるのですが、「運命の動機」ではないけれど、素人的には、この曲で、とてもベートヴェンらしさを感じた部分でした。また、古典的なメロディの流れがとても心地よい音楽でした。終楽章では、ベレゾフスキーさんの力強さが、一段と目立ちました。前半は、この1曲だけでしたが、とても聴き応えのある40分でした。 20分間の休憩があり後半のプログラムに入りました。シマノフスキの曲は、フィリップ・モルさんとの共演でCD収録されている同楽曲との比較するつもりはないのですが、やはりライブはいいものです。 バルトークについては、あくまで私個人の素人的考え方ですが、ピアノという楽器は、メロディも弾くし、元々音程の有る楽器なのですが、一種のパーカッションとしての効果を求めるのが作曲者の意図ではないかと思うわけです。作曲者バルトーク独特のリズム感が、ピアノ、そしてヴァイオリンの掛け合いの中で、繰り広げられる様が、とても面白く、退屈する暇はありませんでした。余談のついでですが、ヴァイオリンは、弦と弓との摩擦によるだけではなく、右指で弾いたり、時には、運指する左手で、弦を弾き音を出すこともあるのには、今更ながら大変驚きました。 さて、こういうリサイタルというのは、あまり馴染みが無い曲を採り上げたりするため、結構な値段がするチケットを入手すべきかどうか、必ず躊躇するものです。しかし、100年~200年前に作曲された楽曲を、今の時代に敢えて演奏する以上、そう退屈するような音楽を採り上げることは在り得ないと信じることが、チケット購入を決断するためのヒントかも知れません。この壁を乗り越えて、演奏会に出かけたなら、きっと、“感動的なひと時”が、過ごせるのではないでしょうか。 今回、アンコールは、次の4曲でした。①バルトーク:ルーマニア舞曲②ラフマニノフ:ヴォカリーズ③ドビュッシー:亜麻色の乙女④ヴェニアフスキー:スケルツォ タランテラ 個人的な話しですが、特に、ヴォカリーズは、黙祷状態で聴いていました。この曲を聴くと、何かしら“懺悔”をしたい気持ちになるのは私だけでしょうか?

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2002年02月03日

●パインコーン(大阪府/羽曳野市)

近鉄古市駅より西へ「白鳥」の交差点を渡るとスグにあるカレー専門店。
明るい雰囲気の店内は、ママさんの切れ味の良い応対が光る。お店の造りは、奥へ突き当たり左側へ伸びるL字型のカウンターのみの客席、左手奥にキッチンがある。
ちなみに、店名の由来はよく知らないが、辞書によると「パインコーン」は、「松かさ(まつぼっくり)」の意。
『新鮮野菜カレー』を注文した。先ずは、付け合わせと、フレンチドレッシングをかけたスライスキャベツのサラダが出てきた。キャベツのシャキッとした感じに、カレーへの期待感が高まる。
陶器製ポットに注がれたカレーソース。円形の大きな平皿の中央にライス、周りを囲むオクラ、ミニコーン、アスパラガス、シメジ(マイタケ?)、プチトマト、輪切り茄子は、全てボイルしてある。
カレーは、欧風ビーフ仕立てだ。程よく尖ったスパイス感が、温野菜との美味しい関係を保つ。
食後に付く「メロン風味シャーベット」のサービスは、この懐かしい味わいがナイスだ。