●来日公演
みなとみらいは、2度目です。前回は、これまた、平日移動という強行スケジュールで、開演時間に滑り込みセーフという大変な目に合いました。今回のチケットは、先行予約にて、4月に入手していたため、すっかり忘れた頃に、この日がやってきた感じがしました。しかし、このオーケストラへの期待感が強かったせいもあり、是が非でもスケジュールを調整して、会場に行くべく、日帰りを強行することになりました。
帰りのシュミレーションをするために、桜木町駅と会場の間を徒歩で往復してみたところ、私の足では、どのくらい遅くとも片道15分で、着く事が分かりました。という訳で、午後8時40分前後の電車に間に合わせるには、会場を8時25分に出られたら、間に合うという訳です。
帰りの目途が立ち、一安心という処で、もう一度、桜木町駅から、会場へ向かいました。5時20分開場というので、コンビニで、軽食を買い食いしてから、会場に入りました。場内は、なかなか立派で、座席のスペースには、余裕があって、音楽鑑賞には、良い処かと思いました。前回、ここへ来たときは、オーケストラの背後から鑑賞する位置でしたが、今回は、前から15列、正面下手寄りの位置からという、けっこう良いお席が取れました。
マチネというほど、早くはないですが、通常午後7時から行なわれる事が多いコンサートの開演時間が、今回は、午後6時から始まります。パラパラと拍手に迎えられて、楽員の皆さんがステージに集まると、コンサートマスターが登場する前に、管楽器、そして、弦楽器のチューニングが行なわれました。その後、大きな拍手に迎えられて、コンサートマスター登場です。
さて、第1曲目の序曲です。エルガーの曲風とも云えるのですが、ワンタクトの4分音符が続く和音の展開が心地よく、強い印象を受けました。また、このオーケストラが、とても美しい音色と、高い技術力を持っていることが、よく表現されていました。
どうも、最近、諏訪内さんの演奏に、よく会うのですが、今回も、シベリウスを聴かせてくれました。銀ラメの上に黒レースという二層になった、ノースリーブから、やや日焼けした肩をのぞかせたワンピース衣装で登場された諏訪内さんは、大柄な、オーケストラ楽員の皆さんとは対照的に、華奢な感じに見えました。
演奏は、堂々としていて、今回、諏訪内さんの演奏には、緻密さがあります。私の先入観として、彼女の淡々としたというか、実直なというか、清潔感いっぱいのイメージがあるのですが、今回は、やはり、癖のないシンプルな演奏には、変わりないものの、どこか、情緒を感じさせてくれました。特に、第1楽章は、とても、集中した素晴らしい演奏でした。
休憩を挟んで、後半は、同じく、シベリウスの作品でした。正直なところ、この作曲家のシンフォニーには、殆ど馴染みがありませんでした。聴いてみた率直な感想は、ベートーベンや、ブラームスのそれに、匹敵するくらい素敵な作品でした。第3楽章から、第4楽章への入りが、よく分かりませんでしたが、終盤の音楽は、とても迫力があり、素晴らしかったと思います。
アンコールは、シベリウスの交響詩『フィンランディア』、続いて、シベリウスの『悲しきワルツ』でした。終演後は、午後8時29分の電車で、羽田空港へ向かい、午後9時45分発関西空港行きの飛行機で帰路に着きました。
来日公演
2002年9月29日午後6時開演
横浜みなとみらい大ホール(横浜市)
管弦楽:バーミンガム市交響楽団
指揮者:サカリ・オラモ
ソリスト:諏訪内晶子(ヴァイオリン)
エルガー:序曲《コケイン》-ロンドン・タウンで Op.40
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 二短調 Op.47
シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調Op.43
1.アレグレット
2.テンポ・アンダンテ、マ・ルバート
3.ヴィヴァチッシモ
4.アレグロモデラート
