●来日公演
本日の演奏会は、チケットを購入することを、ずっと躊躇していたのですが、危惧していたことが起こりました。私は、あまり気にしていないのですが、演奏中の聴衆のマナーについて、今日は、酷かったと思います。演奏中の写真撮影は、主催者側で禁止しているにも拘わらず、フラッシュが、何回もたかれましたし、演奏に、集中するには、些か邪魔になるような騒音も多かったと思います。
そういう人たちにとっては、撮影でもしなければ、高いチケット代の割に合わないとでもいう発想なんでしょうかね?私は、演奏を聴きながら、ここにコメントしたい場所を、メモしたりするのですが、こんなのもマナーには、反するのかな?
また、何度か、書いたかも知れませんが、楽章の合間に、思わず拍手が入ってしまうのは、あながちマナー違反とは云えないと、私は思っています。今回もありましたが、こういう音楽会に、滅多に来る事の無い人たちが、大勢、ソリストを目当てに、来たのだなぁと、想像できるからです。私見に過ぎませんが、音楽会は、コアな音楽ファンだけのためにあるわけではなく、何らかの理由でチケットを入手して来られた皆さんのために、平等にあるはずですから、“にわか”な音楽ファンに対しては、ある程度、寛容さも必要かなと思っています。
演奏会については、多くをコメント出来ませんが、このオーケストラは、厚い響きを大切にしているように感じました。演奏会を通じて感じたのは、オーボエの音色が、とても心に染み入りました。ソリストが登場するコンチェルトでは、一貫して、ソリストが、引っ張っていたように思います。諏訪内さんの演奏は、聴くたびに、テーマが違うので、今後も楽しみです。
今回、静かなフレーズを、柔らかく透き通った音色で聴かせてくれたと思います。第1楽章冒頭においても、フレーズの流れは、止まらずに、しかも、一つ一つの音程を、丁寧に優しく弾いておられた感じがしました。また、伴奏についても、ところどころ光る響きがあって、とても楽しめました。
ベルリオーズですが、フランスの作曲家の意図したイントネーションとは、違う表現だったのかも知れませんが、特に、第2楽章のワルツなんかでは、歴史あるこのオーケストラの特徴が出ていたのかも知れません。まさに、「音楽に国境は無い」というひと時を、楽しませてもらいました。第5楽章の終盤、漠然と聴いていて、「ああ、これが幻想なのか」と、思った瞬間がありましたが、何だったのかは、忘れました。
アンコールは、ベルリオーズ作曲、劇的音楽「ファウストの劫罰」よりハンガリー行進曲(ラコッツィ行進曲)と、ハンガリー舞曲集より第5番嬰ヘ短調でした。
来日公演
期日:2003年11月14日午後7時開演
会場:ザ・シンフォニーホール(大阪市)
管弦楽:シンシナティ交響楽団
指揮者:パーヴォ・ヤルヴィ
ソリスト:諏訪内晶子(ヴァイオリン)
シベリウス:交響詩「フィンランディア」 Op.26
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
