●第397回定期演奏会
大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大阪フィルという)2006/2007のシーズンが、開幕しました。
私にとっては、野球やサッカーのリーグ戦が、開幕することよりも、楽しみにしていた事です。
年間10回ある定期演奏会で、大植氏が、指揮する回は、4回あります。
年間会員でありながら、私の都合上、全部行くことは、最初から、無理と分っていまして、せめて、大植氏の回は、なるべく、行くようにしたいと思いますが、どうも、それすら、危うい感じになってきています。
次、10月の時は、ちょっと、微妙。
あとの回では、午後7時30分開演の分が、あったように思うのですが、それが、吉と出るか凶と出るかも、今のところ、分りません。
そんなことは、ともかくとして、聴きに行けたときは、思いっきり、楽しもうと、思います。
今回のプログラムは、R・シュトラウスの作品が、中心でした。
前半のプログラムでは、尺の関係か?ベートーヴェンの序曲が、1曲演奏されました。
ベートーヴェンの作品では、Tuttiiで、短く「ジャン!!」と、響かす、音が、何度か、出てきましたが、これは、このホールならではの残響を、楽しませてくれました。
コンチェルトのソリストは、私的には、今回聴くので、3度目の機会という、フランソワ・ルルーさんのオーボエでした。
彼の演奏は、本当に、たっぷりな音量、美しい音色、力強い響きで、優れたテクニックを、駆使しながら、安定した音楽で、魅了してくれます。
アンコールも、凄かった!
後半のプログラムは、R・シュトラウスが手がけた交響詩の集大成ともいうべき、「英雄の生涯」という楽曲です。
素晴らしい楽曲でしたと言うべきか、素晴らしい演奏でしたと言うべきか、はたまた、その両方でしたと言うべきか、良くわかりませんが、スケールが大きい音楽でした。
大阪フィルは、この音楽に対して、許容できるたけの器の大きさがあるということでしょうか?
まぁ、大袈裟に言うならば、作曲者が意図する「旋律の魔術」に、はまっていく感じを、受けましたとでも、言えば、それに、当てはまるのかもしれません。
一部、つまらない響きもあったけれど、快演だったんじゃないかと思います。
曲中、コンサートマスターのヴァイオリンソロ部分は、堪能できました。普段の演奏終了時は、指揮台の上から、演奏者を、起立する合図をされ、背中で拍手を、受けつつ、クルッと、振り向いて、さらに、聴衆の拍手を、受けつめるっていう、シーンなのですが、本日は、違っていました。
まず、演奏が終わって、指揮者の大植氏は、涙ぐんでおられ、すぐさま、指揮台から、さっと降りて、コンサートマスターと握手、抱擁し、ご自身の感情を、表現されておられました。
カーテンコールにおいても、演奏者に向いて、「ブラボー!」を、繰り返しておられました。
もともと、正直に、態度で見せる、タイプの方だったのかもしれませんが、本日の様な、大植氏の姿は、初めて拝見した気がします。
老舗交響楽団と敏腕指揮者の関係が、良い均衡状態の中から、さらに、可能性という伸びしろが広がっていく様子に、一聴衆としては、静観するより他は無いのですが、いろいろと、勘ぐったりせずに、素直に、今後の伸展に、期待したいと思います。
ちなみに、本日の、聴衆のマナーは、頗る良かったと思います。
何時でも、こういう環境で、演奏会が聴けるのなら、素晴らしいと思います。


第397回定期演奏会
期日:平成18年4月21日(金)
開演:午後7時
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:大植英次
ベートーヴェン:「コラリオン」序曲Op.62
R・シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調(オーボエ独奏:フランソワ・ルルー)
アンコール
シルヴェストリーニ:独奏オーボエのための5つの絵
<Boulevard des Copucines claude MONET(1873)>
フランソワ・ルルー(オーボエ独奏)
~休憩~
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40
