●船場吉兆(御堂筋線/心斎橋)
今年は、暖冬でしたが、住環境的に、私個人的には、寒い日々でした。
しかも、個人的には、超多忙な毎日で、本日が、日程の山場の日でしたが、その午前中を終えたので、先の見通しが少しだけ立った区切りとして、普段は、足を運ぶ機会なんて、皆無と言い切れる料亭なる処へ、訪ねてみました。
『OPA心斎橋オーパ』10階にあるお店に着くと、早速、カレーのメニューを、やっているかを確認し、あるとの事でしたので、入ってみる事にしました。
ただ、本日は、予約も何も無しに、気まぐれで行ったので、お席が無かったら帰るつもりでしたが、受付の方が確認してくれたところ、ちょーど、良いタイミングみたいで、15分位で、中に案内してもらう事ができました。
そして、待つ間にも、予め、「吉兆旬菜カレー御飯」を、注文しておいたのでした。
料亭でカレーかい?しかも、独りで行くのかい?って、感じがしないでもないけれど...。
“そーなんです。カレーなんです。おひとり様なんです。”
座席は、個室とか座敷とかではなく、幾セットかのテーブル席がある相室の客室でしたが、何ら不足する点はございません。
先ずは、お煎茶と、お絞りが出てきて、予め聴かれていたカレーの確認と、飲み物を勧められたので、
食後に、コーヒーを、頼むことにしました。
暫くして、瓢箪の格好をした背の高いものが、お盆に乗って、運ばれてきたなぁと思っていたら、私の席にでした。
これは、4段重ねの器になっていて、温泉たまご、吉兆特製胡麻豆腐、香の物三種、ごはんが、入っていました。
さらに、カレーが入った器が運ばれてきて、スタンバイ完了です。
カレーは、ビーフカレーや野菜カレーまたはその両方の範疇で括っても構わないのですが、どちらかというと、そのどちらでもなく、ある意味新しい範疇のお料理です。
強いて言えば、時期的に、春らしさには、ちょっと早かったのか、あまり季節感を感じなかったのかな?とは、ちょっとだけ思いましたが、それが問題点だとは思いません。
っていうか、何処かの情報誌には、“器の季節感”という配慮があるのだそう?
それにしても、料亭でお食事する際に、重視するのは、やっぱり、随所に感じる“おもてなしのあり方”への気遣いというか、“品の良さ”だと思います。
勿論乍ら、これはカレーなのですが、けっして単なるカレーじゃ無いなぁって随所に感じますし、ここら辺りが、品の良さの現れなのじゃないかなぁって思ったりしました。
具沢山の内容は、お肉の他、茄子、さつまいも、ブロッコリー、白豆、きのこ、あと、“あまーい”食感は南瓜?等等でして、しっかりしたお料理で、本当に“多彩”なのですね。
頼んだ側としては、他のお料理を、お召し上がりになられている他のテーブルの皆さんに、カレーの香りが邪魔にならないかと、心配しましたが、これは、取り越し苦労かな?そのくらいは、ちゃーんと、配慮してあるのだと感じます。
かと言って、カレーの風味が楽しめるお料理であることに、感心させられっ放しです。
本日は、お店に足を踏み入れてから、チェックアウトして、お店を後にする時まで、一切、不快に思う点はありませんでした。
また、お昼ごはんにしては、ご馳走な価格帯ですが、この場所で、お昼ご飯を頂く事からすると、桁1つお求め易いものとなっています。
私の様な、サウスポーで、箸さえ右手で使えない類の者が、お1人様で料亭を訪ねるだけに止まらず、そこでカレーをひとつのみ注文する様な無作法者に対しても、お店のスタッフの方々は、とっても親切に、しかも丁寧に扱っていただいて、心地よい時間が過ごさせてもらったことに、心より感謝しています。




『船場吉兆』について、取材によらない周知の事柄
昭和初期、故湯木貞一(1901-1997)氏によって創業した『吉兆』(本店は高麗橋)という、有名な高級料亭があります。
その流れを汲むのが、『神戸吉兆』『船場吉兆』『京都吉兆』『東京吉兆』という事になるらしいです。
『船場吉兆』は、本店は、大阪府大阪市中央区北久宝寺町2丁目1番14号にあるのだそうで、この本店ほか、心斎橋店、博多店、天神店の3店舗があるのだそうです。
なお、心斎橋店の店主は、湯木尚治氏(創業者のお孫さんにあたるらしい)だそうです。
追記--平成19年11月20日--
今年は、折に触れ、“食の安全”について、考えさせられる事件が続きました。
船場吉兆さんでも、悲しい事実が発覚したと報道などから知りましたが、これは、とても残念な事だったと思います。
他人事ながら、“一事が万事”という傾向にある世間の厳しい目は、大変酷なものであると痛感します。
当事者に置かれましては、信頼回復に努められ、一日も早く平常を取り戻されることを願っています。
今後は、真摯な取り組みがなされるものと察しますが、怪我の功名ってこともありましょうし、一お料理ファンとして、温かい目で見守って参りたいと思います。
追記--平成20年5月9日--
最近また取り沙汰されています。
女将は、マスコミの槍玉に挙げられて、大変気の毒に思います。
私は、このお店とは無関係だし、馴染みでも贔屓でも、ましてや常連でも無いけれど、営業を継続しながら、これまでの膿みを確りと出し切って、引き続き信頼回復に努められる事を期待しています。
追記--平成20年5月28日--
報道等で知る限り廃業とのこと。
再起を期待しただけに、誠に残念に思います。
刑事罰で言えば極刑に等しい社会的制裁には、大変厳しかったなぁというのが、私の感想です。
仕方ないですけれど。
