●第172回サンデーコンサート
日本では、習慣みたいに、年末に第九が演奏される機会が多いから、また年末を第九の季節かのように、そういう季節感すら感じてしまいがちですが、初演が1824年の5月7日と言うことからしても、ベートーヴェン自身は、きっと、こんなことになっているとは、思っていなかったんじゃないかと思います。
ちなみに、私の記憶が正しければ、1770年12月16日頃(正確にはわからないみたい?)ベートーヴェンは誕生したのだとされています。
本日の日本フィルハーモニー交響楽団の公演は、第九が演奏される特別演奏会でした。
プログラムは、前半、武満徹作品を混声合唱で聴かせてくれました。
本日は、むしろ、こっちの方が収穫が多かったのですが、まぁ短い曲でしたけど、中身が濃くて、もっと聴きたいって思うくらい感動しました。
指揮者の沼尻竜典氏は、体操のおにいさんみたいな溌剌とした感じがして、とても好感度が高いです。
休憩を挟んで、第九です。
第1から3楽章までにも、たくさんの聴かせどころはありますが、結構難しくて、なかなか名演には出くわさないところです。
特に、第3楽章(Adagio molto e cantabile)は、気のせいか?後の多くの作曲家がインスパイヤーされたんじゃないかと想像する壮大な音楽になっていて、個人的に感銘深いところです。
本日の演奏がどうとかいう意味ではなくて。
第九では、その辺でしっかり聴かせてくれたなら、ちょっぴりトクした気分で帰れるって言うものです。
まぁそんなことはさておき、やはり、声楽が参加する第4楽章がメインでしょう。
今回は、バスソリストの大澤建さんが、とってもダンディな歌声を聴かせてくれて、大変楽しめました。
東京音楽大学の合唱は、溌剌としていて清潔感あり、ホールを満たす声楽の響きを堪能させてくれたので、とても好感が持てました。

第172回サンデーコンサート
期日:2007年12月16日(日)14:30開演
会場:東京芸術劇場大ホール(東京都/池袋)
指 揮:沼尻竜典
<独唱>大岩千穂(ソプラノ)、林美智子(アルト)、錦織健(テノール)、大澤建(バス)
<合唱>東京音楽大学
<管弦楽>日本フィルハーモニー交響楽団
《プログラム》
武満徹:《混声合唱のための「うた」》より
「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」
「死んだ男の残したものは」
「うたうだけ」
◇休憩◇
ベートーヴェン/交響曲 第9番 二短調《合唱》 作品125
