« 自家製「カレー」 | メイン | 自家製「プリ」 »

2008年01月14日

●第51回南海コンサート

クラシック音楽鑑賞で、新年のスタートを実感するこの頃です。
今年は、大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大阪フィルと言う)が、岸和田の浪切ホールに来演すると言うことでしたので、チケットは、随分前から手配していたのでした。

2006年の秋にTVドラマ化されてから、一気に知名度が高まった『のだめカンタービレ』二ノ宮知子著(講談社)が影響してか、クラシック音楽自体や、そこで取り上げられる楽曲に対する関心の高まりを感じます。
それに“便乗”って訳でもないのでしょうけど、ベートーヴェン交響曲第7番なんかは、積極的にプログラムに取り上げられる傾向にある様に感じます。
本日は、まさにその傾向を地で行った様な、お楽しみプログラムとなっています。
まぁ、南海コンサートの趣旨みたいなものにも、合致してのことなのかもしれませんが。

本日、前半のプログラムは、これも楽しみにしていた漆原朝子さんのヴァイオリンソロでした。
楽曲は、協奏曲としては、最もポピュラーな内のひとつであるメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトでしたけど、まぁこれは、ドラマとは関係が薄い(使われていない訳でもなさそうですけど)選曲かも?
久しぶりに、一本筋の通ったと言いますか、中身のある美しい音色を奏でるソリストの音楽を楽しめたので、大変よかったです。
指揮者とオーケストラの関係も、穏やかに感じたし、流れを大切にした自然体の中で演奏が進んで行き、第1第2楽章間のインターバルは無しで演奏するなど、指揮者、オーケストラ、ソリスト、聴衆の、良い意味での緊張感(硬くなるのではなく集中した状態)が最後までを維持した1曲だったと思います。
漆原朝子さんの演奏は、別に機会があれば、今日とは違うオーケストラと違うコンチェルトなどで聴いてみたいと思います。
休憩を挟んで後半も“楽しい音楽の時間”が続きます。
ベートーヴェンのシンフォニーと言って、第3番も第5番も第9番も欠かせないけれど、もうひとつの奇数番である表題の無い第7番は欠かせません。
ちなみに、英雄、運命、合唱は“表題”なのか知りませんが“標題音楽”という訳では無いみたいですが、
それはともかくとして、奇数番は、偶数番よりも演奏機会が多いのではないでしょうか?
勿論、第8番は隠れた(隠れても無いか?)名曲だと思うし、第4番も第6番(田園)も評価は高いと思います。
あっ!第1番も外せません。
つまり、ベートーヴェンの交響曲は、全曲においてベートーヴェンが生きた時代や彼の生き様みたいなものが表現されているのじゃないかなぁ?なんて感じています。
昨年、大阪フィルは、ベートーヴェン交響曲全曲演奏会(チクルス)を行ったし、本日の指揮者を担当する高関健氏は、数年前、当時常任指揮者を務めていた大阪センチュリー交響楽団において、ジョナサン・デルマー校訂のベーレンライター版によるベートーヴェン全曲演奏会を行ったのは、私的には、記憶に新しいところです。
大阪フィルでの第7番は、大植英次指揮の第387回定期演奏会(2005年4月)でも演奏されたことがあったし、今回この指揮者とこの管弦楽で、どんな第7番が演奏されるのかが、とても楽しみでした。
演奏は、指揮者主導による音作りかなぁ?って感じるところが多く、管弦楽は、それを出せるだけの高いスキルがあるので、随所でその成果が表現されていたと思います。
聴く前は、第2楽章を楽しみにしていたのですが、第4楽章での独特のリズム感が大変面白かったです。
本日のストリングスの配置について、ヴァイオリンが、下手(客席からステージに向かって左)が、第1、上手が第2の対面に位置、その奥は、下手側チェロ、その後ろにコントラバス、上手側にビオラです。
コンチェルトはともかくとして、ベートーヴェンの交響曲には、この並びが合うのでしょうかね?
本日は、会場の反響の関係か?座席の位置によるのか?違和感って程ではなかったのでしたが、フルートとオーボエの音が、やたらとクリアに聴こえてきました。
高関健氏は、研究熱心な方と訊いていますし、パフォーマンス的には派手ではないけれど熱い指揮振りなのですが、音楽への入り込み方には清潔さを感じますし、私的には好みに合う演奏をオーケストラから引き出してくれるので信頼度が高いです。

アンコールも上記ドラマに起用された楽曲から。

第51回南海コンサート
~新年を寿ぐクラシックの調べ~
2008年1月14日(月・祝)15:00開演
会場:浪切ホール
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:高関 健
独奏:漆原 朝子(ヴァイオリン)

曲 目:
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92
アンコール:
ドヴォルザークのチェコ組曲から第2曲ポルカ