今度で4度目のチェンナイでしたけれど、まだ一度も体験したことが無かったのが、現地での料理教室受講。
今回の料理教室は、私のわがままに端を発しておりました。
先ず、私が過去3度、チェンナイを訪れたそれぞれの短い旅では、現地有名レストランや食堂への食べ歩きはするものの、家庭の味に触れることは殆どありませんでした。
日本で知り合いになったramiyaさん(ハンドルネーム)のお家と言いますかステイ先のお宅で、一度だけ、ポンガルのお昼に、スペシャル・ミールスを、ご馳走になったことはありました。
この時も感激したのですけれど、こんな美味しい家庭料理はぜひ習ってみたいと、ずっと思っていたのでした。
ただまぁ私は、外国語もよく分からないし、インターネットで検索するにも、その辺がネックで一筋縄ではいかなかったのですけれど、現地の事は現地の方に訊いてみようって事で、インドの方とご結婚されて今はチェンナイ在住のチリさん(ハンドルネーム)に、相談したのでした。
チェンナイにも料理教室をしているところはあるみたいですけれど、今回は、色々と手を尽くしてくださって、最終的には、チリさんのお友達の家庭で教えてもらえるって事になったのでした。
午後5時過ぎGRT Grandで、チリさんと待ち合わせの上、オートで移動しました。
実は、年末のサイクロン接近で天候が悪かったあおりで、タクシー需要が増えて、予約困難であったため、往きはタクシー移動を諦めてオート移動となったのでした。私は、ぜんぜん平気だったのですが。
オートの運ちゃんが、(チリさんが行き先のお家にかけて電話をかわった)携帯でやり取りして確認した道順と、住所の番地を頼りに民家へ行く訳で、近くまで来て、多少迷子になりつつも、なんとかかんとか無事に(まぁこれは無事にでしょう)到着しまして、いよいよお料理を教えてもらうお家にお邪魔します。
先ずは、自己紹介とかお家の家族紹介とか諸々ありまして、温かいお飲み物を頂きながら、タミル・ブラーミン・コミュニティのお話とかヨガのお話とか和やかな雰囲気で、コミュニケーションがはかられていきました。
今回のお料理教室では、見るだけにするのか?実習するのか?て問いには、メモは取りたいから、見る中心だけど、ときどき作業もしたいってスタンスでお願いしました。
先ずは、トゥール・ダールとコメを洗ったりなんかして、圧力鍋で調理です。
圧力鍋に、トゥール・ダールの器、蓋、コメの器、蓋として、鍋に蓋をして、火にかけて、加圧しました。
なかなか合理的ですね。
タマリンドは、いつも日本で私たちが使っているタイ産のブロックのやつじゃなくて、豆の房の形状がつぶれていないやつ。今回のは、まだ新しいので、房は真っ黒じゃなく、白っぽさが残っていました。これも月日の経過により、茶色っぽくそして黒っぽく変色していくみたい?
こちらも、お湯に浸してスタンバイ。
野菜を切ったり、バナナを切ったり、ココナッツを削ったり、色々準備しまして、今度は、ポディカリのポディを準備します。
ココナッツを削るときやっちゃいけない“掟”があるそうです。
“南を向いて削る”ことは避けるのだそうです。
理由は特に知らないとのことでしたので、何か迷信の様なものかも知れません。
南を確認したら、そっち以外の方向になるようにココナッツ削り台を床に置いて作業します。
バナナは、皮から出る液に、尋常じゃない粘りがあって、手にボンドが纏わりついたみたいになっちゃうので、その予防策として、先ずは、サラダ油を手に纏わせます。その事でかなりその煩わしさが軽減されます。
また、バナナは、直ぐに変色して、黒くなっていくので、剥いたら水に浸し、ダイス状に切ったらまた水に浸します。
ラッサムの準備は、火にかける前の鍋に大方のものをぶち込んでいきまして、それから沸かします。
トゥール・ダールは、主として上澄みを使います。サンバルでは、主として豆の方を使うので、トゥールダールは、サンバル用とラッサム用をまとめて準備しておき、用途別に使い分けるって寸法です。
こちらのラッサムは、サンバル・パウダーも使います。
サンバル作りは非常に複雑な工程とたくさんのポイントがありますが、ここでは割愛しましょう。
「ワラカイ・ポディカリ(青バナナのカレー)」、「ラッサム」「アラチュビタ・サンバル」と次々と仕上がったら、午後9時前でした。
帰りのタクシーが少し遅れる見たいと言う訳で、「セミヤ・パヤサム」も教わりました。また、その一対のメニューと言う「パチャリ」も教わりました。
かなり充実の時間でした。個人的には、知らないスパイスは無かったし、南インド料理の工程もだいたい把握している上で教わったので、一気に調理が進んだけれど、だいたいの流れは理解できました。
ただ、細かい点で、曖昧な部分については、帰国後、チリさんを通じて照会しお返事を頂くなどして補足して貰いました。
さて、出来上がったお料理は、バナナの葉っぱに乗せて頂きました。
最初に、パヤサムを一口食べなさいと言われたので、口にします。
さすがに甘いですね。でも美味しい。これはまぁ“いただきます”と言う代わりの儀式と考えましょうかね?
また、こちらの習慣では、バナナの葉っぱにパヤサムを乗せる位置は、右手前と決まっているのだそうです。
理由は聞かなかったけれど、右手が、バナナの葉っぱの上を通過する際に、どの食べ物の上も通過せずに、最短で届く位置だからなのでしょうね。
で、ここからがお食事のスタート。
先ず、ご飯にちょこっとダールをくれまして、これは、サンバルとラッサムのために煮たトゥール・ダールを一部よけておいたものです。
ダールが終わるとサンバルをかけてもらって、バナナのやつとかと一緒に食べます。単体で食べてもいいし、混ぜて食べてもいいのです。
パチャリは、サンバルやほかのおかずとかとは混ぜて食べちゃいけないそうで、これは、単体で、ごはんと一緒に頂きました。
ひととおり食べまして、ごはんをお代わりして、ラッサムをかけてもらいます。
サラサラして美味しいです。サンバル・パウダーを少し入れるせいか?香りも良いです。
ここで終わりではなく、締めは、カードです。
ヨーグルトをご飯にかけてもらって、ピックルなんかも頂戴して、いよいよお食事も佳境を迎えます。
お腹一杯なところへ、さらに、パヤサムを足してくれまして、最初に食べたパヤサムと、今食べたパヤサムの味覚の違いを楽しみなさいと。
めっちゃ充実しまして、満腹で満足でした。
色々な段取りがあって、翌日のランチ講習は、お断りさせていただき、ホテルへと戻ったのでした。
講習メニュー
「アラチュビタ・サンバル」
「ラッサム」
「ワラカイ・ポディカリ」
「セミヤ・パヤサム」
「パチャリ」
