2008年02月15日

●第415回定期演奏会

来期は継続しない事に決めている定期会員ですけれど、今期もこの回と来月で最終です。
来月は行かないので、定期会員として最終回の拝聴です。
例のドラマ化アニメ化された漫画本に因んだようなプログラム選曲と言えないでもないですけれど、今夜は、おフランスな音楽を楽しみました。
前半のラベルとガーシュインのカップリングもなかなか良くて、ピアノのソリストは、初めてお目にかかりましたけれど、思いのほか楽しく聴かせてもらいました。
ベルリオーズについては、テンポや各所での唄い回しで、自分が想い描いているイメージと合致しなくて、個人的にはイマイチなのでしたけれど、これはこれなのでしょう。
素人な私には、どっちの方向性に進んでいるのか見分けられませんけれど、大植さんの世界が浸透してきたのじゃないかなぁ?って思います。
今後もまた、演奏会場へ訪ねさせてもらう機会があるでしょうけれど、そんな祭にも、モチベーションの高さにブレが無い演奏を聴かせてもらえる事を期待しています。
あと、これはずっと変わりそうにはないので期待はしていませんけれど、大阪の聴衆のマナーについても良くなっている事を希望します。


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2008年01月14日

●第51回南海コンサート

クラシック音楽鑑賞で、新年のスタートを実感するこの頃です。
今年は、大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大阪フィルと言う)が、岸和田の浪切ホールに来演すると言うことでしたので、チケットは、随分前から手配していたのでした。

2006年の秋にTVドラマ化されてから、一気に知名度が高まった『のだめカンタービレ』二ノ宮知子著(講談社)が影響してか、クラシック音楽自体や、そこで取り上げられる楽曲に対する関心の高まりを感じます。
それに“便乗”って訳でもないのでしょうけど、ベートーヴェン交響曲第7番なんかは、積極的にプログラムに取り上げられる傾向にある様に感じます。
本日は、まさにその傾向を地で行った様な、お楽しみプログラムとなっています。
まぁ、南海コンサートの趣旨みたいなものにも、合致してのことなのかもしれませんが。

本日、前半のプログラムは、これも楽しみにしていた漆原朝子さんのヴァイオリンソロでした。
楽曲は、協奏曲としては、最もポピュラーな内のひとつであるメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトでしたけど、まぁこれは、ドラマとは関係が薄い(使われていない訳でもなさそうですけど)選曲かも?
久しぶりに、一本筋の通ったと言いますか、中身のある美しい音色を奏でるソリストの音楽を楽しめたので、大変よかったです。
指揮者とオーケストラの関係も、穏やかに感じたし、流れを大切にした自然体の中で演奏が進んで行き、第1第2楽章間のインターバルは無しで演奏するなど、指揮者、オーケストラ、ソリスト、聴衆の、良い意味での緊張感(硬くなるのではなく集中した状態)が最後までを維持した1曲だったと思います。
漆原朝子さんの演奏は、別に機会があれば、今日とは違うオーケストラと違うコンチェルトなどで聴いてみたいと思います。
休憩を挟んで後半も“楽しい音楽の時間”が続きます。
ベートーヴェンのシンフォニーと言って、第3番も第5番も第9番も欠かせないけれど、もうひとつの奇数番である表題の無い第7番は欠かせません。
ちなみに、英雄、運命、合唱は“表題”なのか知りませんが“標題音楽”という訳では無いみたいですが、
それはともかくとして、奇数番は、偶数番よりも演奏機会が多いのではないでしょうか?
勿論、第8番は隠れた(隠れても無いか?)名曲だと思うし、第4番も第6番(田園)も評価は高いと思います。
あっ!第1番も外せません。
つまり、ベートーヴェンの交響曲は、全曲においてベートーヴェンが生きた時代や彼の生き様みたいなものが表現されているのじゃないかなぁ?なんて感じています。
昨年、大阪フィルは、ベートーヴェン交響曲全曲演奏会(チクルス)を行ったし、本日の指揮者を担当する高関健氏は、数年前、当時常任指揮者を務めていた大阪センチュリー交響楽団において、ジョナサン・デルマー校訂のベーレンライター版によるベートーヴェン全曲演奏会を行ったのは、私的には、記憶に新しいところです。
大阪フィルでの第7番は、大植英次指揮の第387回定期演奏会(2005年4月)でも演奏されたことがあったし、今回この指揮者とこの管弦楽で、どんな第7番が演奏されるのかが、とても楽しみでした。
演奏は、指揮者主導による音作りかなぁ?って感じるところが多く、管弦楽は、それを出せるだけの高いスキルがあるので、随所でその成果が表現されていたと思います。
聴く前は、第2楽章を楽しみにしていたのですが、第4楽章での独特のリズム感が大変面白かったです。
本日のストリングスの配置について、ヴァイオリンが、下手(客席からステージに向かって左)が、第1、上手が第2の対面に位置、その奥は、下手側チェロ、その後ろにコントラバス、上手側にビオラです。
コンチェルトはともかくとして、ベートーヴェンの交響曲には、この並びが合うのでしょうかね?
本日は、会場の反響の関係か?座席の位置によるのか?違和感って程ではなかったのでしたが、フルートとオーボエの音が、やたらとクリアに聴こえてきました。
高関健氏は、研究熱心な方と訊いていますし、パフォーマンス的には派手ではないけれど熱い指揮振りなのですが、音楽への入り込み方には清潔さを感じますし、私的には好みに合う演奏をオーケストラから引き出してくれるので信頼度が高いです。

アンコールも上記ドラマに起用された楽曲から。

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2007年12月30日

●ベートーヴェン交響曲全曲演奏会IV

今年ラストは、第九です。
大植英次氏が、2003/2004年シーズンよりこのオーケストラの音楽監督に就いて以来、待望の第九です。
今年は、ベートーヴェン・チクルスで、交響曲第1番より第8番までは、既にザ・シンフォニーホールに於いて演奏会を終えていて、このシリーズ最終第4回が、会場を大阪フェスティバルホールに移し、2日間行われる第九の演奏会でした。
これまでのシンフォニーは聴いていないのですが、第九だけでもと思いついた際に、まだチケット入手可能でしたので、出かけることにしたのです。
何時も行くザ・シンフォニーホールは、最寄り駅が福島なので、JRのみでアクセスできるのですが、フェスティバルホールは、地下鉄肥後橋駅なので、それも一旦御堂筋線に乗って途中四ツ橋線に乗り換えと来るから、ちょっと不便です。
時間には余裕を持って出かけたので、会場に着いたのは、開場時間の少し前でした。
このホールは、かなり古くて、もうぼちぼち改装でもした方が良いと思います。
多分、ここを訪れる多くの人が同じ考えなのじゃないでしょうか?
本日のプログラムは、第九一曲だけなので、途中休憩はなく、また、たいていの第九のみのコンサートでは、遅れてきた場合、第1楽章終了後とかでも、会場のドアが開けられる事は無いので、途中から席に着けません。
なので、時間には余裕を持って来ておくと良いのでして、事前にお手洗い等もすませておくと、なお良いのです。
小鳥の囀りを合図に、開演間際が知らされますが、既に着席済みなので、携帯OFFを再度チェックしてみたりして、はじまりの時を待ちます。
暫らくして、楽員の皆さんがステージに現われました。
ヴァイオリンが、下手第1上手第2の対面に位置し、奥に、下手チェロ、上手ビオラです。
コントラバスは、下手に位置しています。
色々な配慮なのでしょうが、私の様な素人には、このストリングスのレイアウトの意図など知る由もございません。
コンサートマスターが登場し、チューニングが終わると、いよいよ指揮者のお出ましです。
演奏ですが、何故この日程でこのホールじゃないといけなかったの?って思ってしまうくらい、聴き辛い環境での鑑賞となりました。
音が耳に飛び込んでこないと言うか、響かないと言うか、違和感たっぷりです。
そんな中でも、演奏は、粘り強く展開し、何時になくソフトに感じる音色にだんだんと、私の耳も慣れてきて、気付けば、欲しい音を迎えに行きながら聴いている自分がありました。
なんか野外公演を鑑賞しているみたいな感覚になりつつも、演奏は、繊細な部分にいたるまで、きっちり弾いていたのだと思います。
それにしても、管弦楽のソフトな音色に対して、ティンパニーは、カチッとしたマレットを使うのでしょうか?
この楽曲の特徴なのでしょうか?よく知りませんが、とても明快に音を刻んでくれます。
聴衆の反応は上々で、演奏終了直後の“ブラボー”の叫びから、何度も何度もカーテンコールの拍手が途切れませんでした。
まぁ本当に音楽を聴いていたら、この演奏に本当に感動している人なら、オーケストラの最後の響きが止まないタイミングでの“ブラボー”は、有り得ませんけど。
個人的趣味として、大阪の聴衆のこのジェイウォーク(信号無視するニューヨーカーを指して言うみたい?)なフライング気味の拍手や歓声は、好きになれません。
だけど、この演奏に対して間髪入れない拍手のし様は、最初から素晴らしい演奏になると予想していたのが、本当に素晴らしかったという意思表示なのかもしれません。
勿論、ただせっかちなだけかも知れませんけど。
何れにせよ、この演奏会の場に立ち会えた事に対する“歓喜の声”なのでしょう?そう合理的に解釈したいと思います。
私の聴覚では、この演奏の神髄を聴き分けられなかったのは残念ですが、この音源の録音るのならば、ミキシングしたものを、今一度振り返りながら聴いてみたいと言う気がします。
大植氏が指揮する大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大阪フィルという)の演奏は、定期演奏会において何回も聴いてきましたが、毎回、楽員の皆さんはモチベーションの高い演奏を聴かせてくれて、楽しませてもらいました。
私自身、来シーズンは大阪フィルの年会会員を継続しない事に決めましたので、クラシック音楽鑑賞の機会も、来年は激減すると思います。
音楽が心置きなく楽しめる身分に早く辿り着かねば!

2007年12月16日

●第172回サンデーコンサート

日本では、習慣みたいに、年末に第九が演奏される機会が多いから、また年末を第九の季節かのように、そういう季節感すら感じてしまいがちですが、初演が1824年の5月7日と言うことからしても、ベートーヴェン自身は、きっと、こんなことになっているとは、思っていなかったんじゃないかと思います。
ちなみに、私の記憶が正しければ、1770年12月16日頃(正確にはわからないみたい?)ベートーヴェンは誕生したのだとされています。
本日の日本フィルハーモニー交響楽団の公演は、第九が演奏される特別演奏会でした。
プログラムは、前半、武満徹作品を混声合唱で聴かせてくれました。
本日は、むしろ、こっちの方が収穫が多かったのですが、まぁ短い曲でしたけど、中身が濃くて、もっと聴きたいって思うくらい感動しました。
指揮者の沼尻竜典氏は、体操のおにいさんみたいな溌剌とした感じがして、とても好感度が高いです。
休憩を挟んで、第九です。
第1から3楽章までにも、たくさんの聴かせどころはありますが、結構難しくて、なかなか名演には出くわさないところです。
特に、第3楽章(Adagio molto e cantabile)は、気のせいか?後の多くの作曲家がインスパイヤーされたんじゃないかと想像する壮大な音楽になっていて、個人的に感銘深いところです。
本日の演奏がどうとかいう意味ではなくて。
第九では、その辺でしっかり聴かせてくれたなら、ちょっぴりトクした気分で帰れるって言うものです。
まぁそんなことはさておき、やはり、声楽が参加する第4楽章がメインでしょう。
今回は、バスソリストの大澤建さんが、とってもダンディな歌声を聴かせてくれて、大変楽しめました。
東京音楽大学の合唱は、溌剌としていて清潔感あり、ホールを満たす声楽の響きを堪能させてくれたので、とても好感が持てました。


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2007年12月06日

●第413回定期演奏会

本日は、大阪フィルハーモニー交響楽団定期演奏会の日です。
私は、金曜日の定期会員ですが、都合が悪くて今回は木曜に振り替えです。
それにしても大植氏が指揮する演奏会に出かけたのは、随分久しぶりです。
今回のプログラム前半は、ロマン派後期の作曲家ブルッフのコンチェルト。後半は、同時代の作曲家ラフマニノフのシンフォニーです。
ブルッフのヴァイオリン協奏曲は、甘い旋律の聴かせどころが多く、技巧とかより、心に響く音作りが楽しみなところです。
今回は、間合いを広く広くとるソリストと対照的にテンポを崩さないオーケストラの伴奏の均衡がとても良くて、清潔感をキープした演奏が楽しめました。
後半のプログラムは、ラフマニノフの作品の中で、あまり聴いたことがない交響曲第2番でした。
但し、ラフマニノフの作品自体は、ピアノコンチェルトのほか、色々な楽曲に接してはいたので、そんなに、難しい感じの音楽ではないのだろうなぁと言う感覚で入りました。
曲は結構な大曲でした。
各楽章において、パートソリ等で随所に奏でる甘い旋律に拍車をかける如く、一旦下げて持ち上げるようなダイナミックなフレージングの箇所など、聴かせどころが多く、特に、クラリネットの長いソロの部分は、大変楽しめました。
おまけと言っては何ですが、オーボエとコールアングレの掛け合いも、もうチョイ曲の流れに溶け込んでいたらよかったのでしょうけど、とても良い音色が聴けました。
熱演にも度が過ぎるとネバネバした演奏になりがちですが、今回のは、私が受けた感覚的には、節度のある演奏だったのではないでしょうか?
とりあえず、満足なひと時でした。


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2007年10月19日

●第412回定期演奏会

定期会員なので、定期演奏会に出かけました。
ていうか、元より、今シーズンは、個人的に忙しい事が予測できていて、1年間トータルに様子を見ながら、来年度の継続はどうするか考えようと思っていたところ、あんまり行けていません。
来年も、前半は確実に忙しい事が決まっているのですが、定期演奏会自体、無理してまで聴きに行く価値観が薄れてしまっているこの頃、継続については、お財布と相談かなという感じで思っています。
本日のプログラムは、イギリスの作曲家であるナッセン氏が、自作品を含む4曲を指揮するプログラムでした。現代音楽ですかね。
和声とか、柔らかい響きというよりも、もっと鋭い和音の中に、緩和を見出すのでしょうか、退屈はしませんでしたけれど、私には、難しい感じがしました。
チェロのアンシ・カルトゥネンさんのソロは、大変美しい音色を聴かせてもらいました。
アンコールも2曲やってくれて、1曲目に演奏してくれたのが、本人の即興によるものでした。
ほかのお客さんの雑談から推察するに、どうやら1日目とはアンコールの内容が違ったみたいです。
2曲目に演奏してくれたバッハの作品も良かったです。


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2007年10月10日

●凱旋コンサート

いきなりですが、「大阪府知事賞詞」の授与式です。
太田房江大阪府知事と神尾真由子さんが登場して、知事から賞状と記念品(錫製の花瓶)を、神尾さんに手渡されていました。
ついで、ご挨拶があって、ようやく演奏会スタートです。
私の感想ですが、こういう演奏とは無関係な行事は、“昨日のうちに大阪府知事公邸で済ませておくべき”なのであって、実に白けましたし、高いチケット代を払って音楽を聴きに来ている一人の聴衆として迷惑にも思いました。
ちなみに、ここの知事が“そのまんま何某”じゃないから思うのでは有りません。

残念なことに、音楽と無関係な行事に付き合わされて乱された心の準備が癒えないうちにも、プログラムが進められて、眠っていたわけではなかったのですが、正気に戻った頃には、既に1曲目が終わっちゃっていました。
「すいません、きいてませんでした。」
まことに遺憾に思います。
本日の正確な演奏曲目及び曲順が、有料のプログラムパンフレットによらないと把握できない仕組みになっているのもどうかと思いますが、買わなかったので知り得ませんでした。
なので、第2曲は、神尾さんが登場したから、これからコンチェルトがはじまるのかなぁと思ったら違っていました。
「チャイコフスキー国際コンクール優勝記念凱旋コンサート」だからか、どうやらチャイコフスキーの作品を演奏するみたいでした。というよりも、コンクールの予選で弾いた楽曲のようです。
で、はじまった演奏は、よく知っている曲でした。
そして、とても聴かせる曲なので、ようやくクラシック音楽の鑑賞モードに入ることができました。
1曲目というのは、構成的にも、そのための1曲なのでしょうかね?
ホントに「きいてませんでした。」
前半のプログラムは、引き続きもう1曲ありました。
こちらは、凄いテクニック披露のオンパレードで、圧倒してくれました。
ソロの音がよく聴こえて最前列もなかなか良いものだなぁなんて思いましたが、逆に、ここだと管弦楽の全体のバランスが、伝わりにくかったかも知れません。
前半のプログラムが終わり休憩になったので、プログラムパンフレットを買って見たほうがいいのかな?と思い、ロビーに行ってみたところ、売り切れちゃってました。
主催者は、プログラムパンフレットなんて、こんなに売れると思わなかったのかな?
CDとかも出していないのか?販売もしていなくて、結局、1部金300円のプログラムパンフレットに、購買意欲が集中しちゃったのでしょうかね。
私的には、予見を挿まずに聴けた方が良かったし、あんまり要らなかったけど。
後半のプログラムは、いよいよコンチェルトです。
チャイコフスキーのコンチェルトは、長いので、聴いていて草臥れますね。
だけど、弾いている方は、もっと大変なんだろうとは思います。
本日は、LIVEで神尾さんの演奏を、たっぷり聴かせて貰いました。
本当は、本日の午後、ここに来ると決めるまでは、チケット代が高くて躊躇していたのですが、せっかく残席があったので来てみたのでした。
管弦楽は、タイトなスケジュールの中にも拘らず、このような“あわせもの”においても、そこそこのレベルを維持しつつ、相変わらずの清潔感ある演奏に好感が持てました。
ソリストは、凱旋公演や取材なんかでお疲れでしょうに、終始“ガッツ”ある演奏態度には、逞しさみたいなものが感じられて、充分楽しませてもらいました。
まぁ、音楽の何がとか、芸術のどうとか、私はよく知りませんのですが、もう2~3年以上熟成していただいて(こんな高級な舞台にいくら晒しても熟成しも磨かれもしませんが)、そうしたらまた聴いてみたい演奏家として期待しています。


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