2009年11月29日

●フェスティバル・ストリングス・ルツェルンwith神尾真由子

仕事の関係者でチケットを買っていただいたので、岸和田の浪切ホールに出かけました。
ヴァイオリンソロは、神尾真由子です。
共演する室内楽は、アヒム・フィードラー指揮/フェスティバル・ストリングス・ルツェルンです。

前半のプログラムでは、室内楽を、後半のプログラムでは、ヴァイオリンソロを交えての構成です。


浪切ホール


アンコール曲目

2005年12月18日

●諏訪内晶子J.S.バッハ・プロジェクト2005

本日は、私にとっては、今年最終の、クラシック音楽鑑賞に、お出かけしました。
そういえば、今年最初に聴きに行ったオーケストラの演奏会で、ソリストを務めていたのは、諏訪内さんでしたので、今年のクラシック音楽鑑賞は、諏訪内さんにはじまり、諏訪内さんに、終わった感じです。
もっとも、実質的には、大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大フィルという)の定期演奏会を、鑑賞する機会が、大半を占めていたので、どちらかといえば、大フィルに、終始した一年という方が、適切かもしれませんが。
ヨーロッパ室内管弦楽団、フランソワ・ルルー(オーボエ)、チョーリャン・リン(ヴァイオリン)の共演で、バッハの音楽を中心にした、プログラムで、大編成のオーケストラでは、表現しがたい、別の音楽の楽しみを、伝えてくれました。
フランソワ・ルルーさんは、オーケストラの一員としての、演奏には、ライブで接したことが無いのですが、ずっと以前に、藤井香織(フルート)のリサイタルを聴きに行ったときに、共演されていて、彼の演奏を聴いた経験があって、とても、幅広い感性を持って演奏されていたのに、感銘を受けたことがあったので、楽しみにしていました。
本日は、前半のプログラムで、諏訪内さんと、管弦楽との共演で、1曲、管弦楽との共演で、1曲、そして、アンコールにまで、応えて演奏してくれました。
あのリズム感は、きっと、本人特有のものだと思うのですが、聴いていて、とてもバランスの良い音楽の抑揚というか、流れというか、それは、ゆったりとした場面でも、早いパッセージが登場する場面でも、どちらにおいても然りで、とても感心させられました。
後半のプログラムでは、諏訪内さんのヴァイオリンと、チョーリャン・リンさんのヴァイオリンという、それぞれの演奏家の個性が、同種楽器の異なる演奏が交わる緊張感を、実に、軽快に、和やかに、楽しく、しかも、真剣に聴かせてくれました。
ちなみに、諏訪内さんは、女性アーティストなので、衣装のことも言及しておきますと、本日は、上品な赤色、肩紐付きロングのワンピースでした。
基本は、真っ直ぐのロングスカートになっているのですが、フロントの蝶々結びしたリボンを、ポイントにして、スカートの後ろの裾にかけての、大き目のギャザーがあしらわれているのが、ステージドレスとしてのボリューム感を補い、優雅さを保っているといった感じがしました。

なお、個人的なスケジュールの都合なのですが、来年以降は、基本的に、日曜日、水曜日は、優先するスケジュールがあり、日常に、最低限必要な事柄以外のものは、相当犠牲にしなければならないのです。
ずっと懸案にしていた事柄を、解決するためなので、これから、1~2年は、かかるかと思っています。
それでも、来年の音楽鑑賞は、まったく行かないつもりではないのですが、結果的には、殆ど行けなくなるかなぁ?っていう感じです。


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2004年01月31日

●無伴奏ヴァイオリンリサイタル

地元とは言いながら、初めて行くイシハラホール。その立地は、地下鉄「肥後橋」駅5-B出口直ぐで、とても便利です。また、建ってから10年程という同ホールは、中はとても清潔で、座席も、ゆったりとしていたし、音の響きも、臨場感が損なわれず、とても敏感に伝わってきて、聴衆としては、とても良い環境の中で音楽会を楽しめました。大阪にも、こういう、しっかりとした小ホールが、あったことを再確認出来た事は有意義です。
さて、ヴァイオリン1本で、どんな音楽会が成立するのかという事が、私には、想像がつきませんでした。但し、プログラムの中心が、バッハの作品という点で、難解な音楽を、聴かされるのではないかという不安が、排除されていたので、開演時間が近付くに連れ、いろんな心配よりも、むしろ、期待感の方が、大きくなってきました。
黒地に、銀色が眩しい花柄刺繍のドレスで、渡辺玲子さんが、ステージ上に、たった独り登場し、演奏が始まると、まず、ヴァイオリンの響きに、感心させられました。確かに、弾いておられるのは、当然、ヴァイオリンで、音域も、ヴァイオリンそのもので、それ以外の何物でもないのですが、木の感触というのでしょうか、まるで、ヴァイオリン・チェロがゴリゴリと演奏しているのを聴いているかのような、心地よい響きに、ヴァイオリンという楽器の、凄さを感じました。勿論、それを見せつけるかの如く、弾きこなしている彼女には、もっと感心させられました。第1曲目は、あっという間に終わったという感じでした。
15分間の休憩を、挟んで、バッハの楽曲が、2曲続きました。ソナタの1番といい、パルティータの3番といい、TV番組やCMなんかで、なじみのフレーズが出てくる度に、バッハの音楽というのは、ヨーロッパだけではなく、私たち日本人の日常にも、自然に受け入れられている事を、実感しました。けっして、奇抜ではないし、無理が無い。それでいて、退屈しないという、この音楽が、3百年近くも前に、作られたものと考えただけでも、「音楽の父」とも云われる、この作曲家の偉大さを、思い知らされます。
また、音楽そのものの素晴らしさというものは、楽譜の上だけでは、一般の人々に対する、説得力がありません。やはり、それを表現する演奏家の力が、必要不可欠である事を、つくづく感じました。そういう意味で、本日の音楽会では、彼女が、その素晴らしい演奏を聴かせてくれたことに、一聴衆として、とても満足しています。また、クラシック音楽を聴くとき、度々思うことですが、逆に、作曲者は、たとえば3百年後に、自分の作品が、日本という場所で、日本人に演奏されることを、予定していたのか等、いろいろと想像すると、別の興味が、湧いて来たりします。
最後に、演奏された、ヒンデミットの作品ですが、私は、同作曲家の作品は、過去にあまり聴く機会が無くて、ある演奏会で聴いた時の印象も殆ど残っていません。今回の楽曲については、演奏を聴いてみて、きっと、高度なテクニックが要求されているんだろうなとは思いました。それを、メリハリのあるスマートな音楽に、サラッと、弾いて魅せる彼女には、感心させられるばかりでした。アンコールとして、もう一曲というのは、ありませんでしたが、最後のこの曲は、その代替的な楽しみ方が出来たと思います。

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2002年09月16日

●デュオ・コンサート

前の仕事をしていたとき、宝塚市に住んでいた関係で、呑みに行く場所で知り合った皆さんの中に、今回演奏された、お二人もいらっしゃいました。
それで、あれから、5年が過ぎようとしていますが、ある日、演奏会の案内状が届き、今回の演奏会の事を知ったというわけです。ご姉妹での、演奏は、以前にも聴いたことがありますし、もうすこし、他にもメンバーが加わる『ニューヨークの仲間たち』というコンサートにも、出かけた事がありましたので、とても楽しみにしていました。
午後3時開演ということで、家から、2時間を見て、やや早めに出かける事にしました。途中、梅田で、三番外のカレー屋に寄り、腹ごしらえをしてから、会場に着いたら、会場前でした。 そういえば、ベガホールに来るのも久しぶりです。レンガの壁、高い天井にシャンデリア、どっしりとした内装には、落ち着いた雰囲気が漂っています。
演奏は、素敵な曲で始まりました。私自身、クラシック音楽を、生で聴くのが、久しぶりだったせいか、あるいは、会場の天井が高いのが、視覚的に注意力を失わせたのか、前半は、音が、やや耳に馴染みませんでした。第2曲が始まり、第2楽章の途中くらいから、ようやく、私の耳が集中してきました。
楽章ごとに拍手がある、アットホームな観衆は、私には、とても好感が持てました。クラシック音楽を聴いていて、何時も思うことは、演奏者が、真剣勝負で、音楽表現しているものに、感動した観客は、リアルタイムに、それを表現出来ない事に、ストレスを感じる事があると云うことです。全部まとめて、“ブラボー!”もよいですが、気取らず、“ワァッ!”と感嘆しても良いような気がします。勿論、他のお客さんに迷惑がかからない範囲でのお話しですが。
さて、後半は、ラヴェルの作品でしたが、この作曲家は、個人的に好きなので、この楽曲についても、お気に入りになりました。特に、第2楽章は、斬新で、迫力がありました。
アンコールは、フォスターの『金髪のジェニー』サン=サーンス『悪魔のダンス』でした。いろいろ、会場では、古い知り合いにも会いましたが、本日は、真っ直ぐ帰りました。

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2002年05月26日

●春の音楽祭

岐阜県にやって来ました。ちなみに、此処のホールへは、新大阪から新幹線にて、米原まで行き、東海道本線に乗り換え、大垣経由で、西岐阜にて下車します。西岐阜からは、無料バスが出ていますが、時間も有ったので、約30分強の道のりを、歩いて行きました。
さて、このリサイタルツアーは、全国数箇所で開かれていますが、東京の紀尾井ホールは、即日完売だったというのは勿論の事、横浜フィリアホールでは、私は、先行予約の抽選に漏れてしまいました。何処の会場もチケット入手が困難だったのではないかと思います。そんな中、電話予約で一般販売日にチケットがあったのが、此処のホールという訳です。ただし、今日、会場には、完売御礼の張り紙がしてありました。
フロア席とバルコニー席を合わせて、708席という中規模のホールは、立派なパイプオルガンが設置されていて、天井には、豪勢なシャンデリアが6台と、随分行っていませんが、宝塚ベガホールを、思い浮かべてしまいました。
リサイタルは、3時に始まりました。空耳かもしれませんが、ホールの外で時報のオルゴールのようなものが鳴っているのが、聴こえたりして、ホールの設備上の不安が過ぎりましたが、演奏中、特に目立った騒音に悩まされる事は無く、快適に音楽を楽しむ事が出来ました。
前半の1~2曲は、諏訪内さん独りの演奏でした。聴く側の集中力に配慮してか、全曲やるのではなく、抜粋という、プログラムの組入れ方は、小気味良い感じを受けました。それにしても、諏訪内さんのヴァイオリンは、とても心地よい響きで、よく鳴ります。やはり、楽器と、それを奏でる人の相性とかもあるのでしょうか。グローさんが登場してデュオ演奏となる前半最後のパルティータは、古典的な独奏の前2曲とは、正反対で、現代的な音楽でした。第1楽章の途中、猫撫で声のような音で弾くヴァイオリンの音色がとても印象的でした。
後半のプログラムは、ブラームスの2曲です。最初のは、また抜粋で、この曲は、全体としては、そもそもディートリヒが第1楽章、シューマンが第2楽章と第4楽章を担当し、ブラームスが今回演奏の第3楽章を描いた合作なのだそうです。第3楽章は、取っ掛かり、ヴァイオリンが弾く、ベートーベンの「運命の動機」にも似た、フレーズには、とても躍動感があり、中間部では、ロマン派の甘いメロディラインが登場するという、ブラームス色がとても強いという印象を受けました。
プログラム最後に来て、ようやく初めて聴くのではない曲でした。ブラームスという作曲家は偉大だと再確認しました。第1楽章が終わり会場は拍手に沸きました。普通、楽章間では、拍手しませんが、今日のお客さんは、きっと、とても感動して、思わず拍手が出たのでしょう。
最後の曲が終わり鳴り止まない拍手に、何度も応える諏訪内さんと、グローさんでした。アンコールは、ブラームス作曲、ハンガリー舞曲集より第2番、続いて、第5番、ヴェニヤフスキー作曲、スケルツォ・タランテラ作品16、最後は、ラフマニノフ作曲、ヴォカリーズ作品34の14でした。

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2002年03月23日

●今をときめくソリストたちⅡ

以前、滋賀県の野洲ということろに、諏訪内晶子さん等によるトリオ・リサイタルを聴きに行った事があるのですが、今回は、さらに遠くて、おおかた東京に近い神奈川県は厚木市まで、足を運ぶ事になりました。チケット代の何と10倍という交通費を惜しみなく輩出して、この忙しい3月の貴重な休日を、音楽会にあてると云う行いは、ある意味“お金と時間の浪費”とも云える(間違いなく浪費)のですが、こうして、日頃の目に見えないストレスを、自分なりに解消していると説明しておきます。
プログラムは、ピアノだけの楽曲から演奏されました。彼女がリリースしているCDの中にも収録されている吉松隆さんの音楽ですが、優しいメロディに、広がりをもたせる分散和音が、心地よく流れるように構成されていて、田部さんの、透明感あるピアノの音色が、とても耳に馴染み易く受け入れられた気がします。
続いて、ヴァイオリンとチェロのデュオですが、文句無く渡辺さんのヴァイオリン演奏には、貫禄すら感じさせてくれる安定したものです。彼女のシンプルな演奏スタイルには、清潔感がありながらも、その音色には、いつも独特の“あじ”を感じさせてくれるのが楽しみです。素人目には、軽く弾いているように見えるリラックスした姿勢から、あれだけ強い音が出せるのは、不思議でなりませんが、この辺りが、プロたる所以なのかとも思います。
向山さんについては、以前、某公共放送の「おしゃべりクラシック」という番組パーソナリティとして、渡辺さん(といっても、渡辺徹さんですが)と、レギュラー出演しておられたので、名前は、よく知っていたのですが、私自身、生で彼女の演奏を聴くのは、今回が初めてです。
チェロは、個人的なイメージとして、遠鳴りする楽器という感覚があるのですが、此処の木で覆われた会場のせいか、それとも彼女の演奏の特徴的な部分かはよく解らないながら、音の伝わり方が、客席の身近な場所に響く感じがして、特に、低音の力強さは、奏者が女性である事を忘れるくらいだったと思います。
コダーイの楽曲は、メロディについては、時代的な新しさを感じさせているのですが、曲の構成は、古典的な要素を基本にしていて、難しいながらも、聴き疲れのしない音楽でした。第2楽章冒頭の、チェロの低音の効果が大変気に入りました。
15分の休憩をはさみ、後半のプログラムは、いよいよ3人揃っての登場です。ピアノトリオは、「小さな編成の交響曲」といった感じの音楽で、誰が主役でもなく、3人が均衡する音楽が、音の共鳴という意味を超えて、音楽の共鳴が、感動の幅を広げる効果を生み出しています。多くの作曲家がピアノトリオ作品を残していますが、この編成による作品には、たいそう魅力があったのだと思います。
渡辺さんのヴァイオリン演奏は、とても良かったし、田部さんのピアノも、力のある演奏でした。何よりも、今回、向山さんのチェロ演奏には、感激しました。
アンコールは、ドビュッシーのピアノ三重奏曲より第3楽章でした。

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2002年02月04日

●ヴァイオリンリサイタル

私にとって、本年最初に聴く演奏会としては、かなり内容が濃いものでした。ソリストとして活躍する2人の実力ある演奏家が、デュオ演奏として素晴らしい音楽を聴かせてくれました。 音楽とは関係ないのですが、本日の諏訪内さんの衣装は、ピンクと赤を基調にした花柄(黄色の黄色の花びらはバラなのでしょうか?)でした。セパレートで、裾丈の短いタンクトップは、ヘソ出ではないのですが、女性らしい、しなやかなラインを強調した、お洒落な着こなしだったと思います。 ヴァイオリンの優しい音色から始まったベートーヴェンのソナタは、第1楽章において、早速、緊張感のある演奏が繰り広げられていたように感じました。ピアノは、時には、力強く、時には、スッと引くのが粋な感じでした。ヴァイオリンも押し寄せる迫力の中に、程よい緩和があり、時々、気持ちをホッとさせてくれるのです。残念ながら、私には、音楽の専門的な識別はできませんので、これは、素人的に演奏を聴いての、率直な感想に過ぎないことを最初に断っておきます。 比較的長く感じる第2楽章は、前半に、ヴァイオリンが「タ・タ・タ・ターン♪」と弾く場面があるのですが、「運命の動機」ではないけれど、素人的には、この曲で、とてもベートヴェンらしさを感じた部分でした。また、古典的なメロディの流れがとても心地よい音楽でした。終楽章では、ベレゾフスキーさんの力強さが、一段と目立ちました。前半は、この1曲だけでしたが、とても聴き応えのある40分でした。 20分間の休憩があり後半のプログラムに入りました。シマノフスキの曲は、フィリップ・モルさんとの共演でCD収録されている同楽曲との比較するつもりはないのですが、やはりライブはいいものです。 バルトークについては、あくまで私個人の素人的考え方ですが、ピアノという楽器は、メロディも弾くし、元々音程の有る楽器なのですが、一種のパーカッションとしての効果を求めるのが作曲者の意図ではないかと思うわけです。作曲者バルトーク独特のリズム感が、ピアノ、そしてヴァイオリンの掛け合いの中で、繰り広げられる様が、とても面白く、退屈する暇はありませんでした。余談のついでですが、ヴァイオリンは、弦と弓との摩擦によるだけではなく、右指で弾いたり、時には、運指する左手で、弦を弾き音を出すこともあるのには、今更ながら大変驚きました。 さて、こういうリサイタルというのは、あまり馴染みが無い曲を採り上げたりするため、結構な値段がするチケットを入手すべきかどうか、必ず躊躇するものです。しかし、100年~200年前に作曲された楽曲を、今の時代に敢えて演奏する以上、そう退屈するような音楽を採り上げることは在り得ないと信じることが、チケット購入を決断するためのヒントかも知れません。この壁を乗り越えて、演奏会に出かけたなら、きっと、“感動的なひと時”が、過ごせるのではないでしょうか。 今回、アンコールは、次の4曲でした。①バルトーク:ルーマニア舞曲②ラフマニノフ:ヴォカリーズ③ドビュッシー:亜麻色の乙女④ヴェニアフスキー:スケルツォ タランテラ 個人的な話しですが、特に、ヴォカリーズは、黙祷状態で聴いていました。この曲を聴くと、何かしら“懺悔”をしたい気持ちになるのは私だけでしょうか?

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